どもりは左利きの方が発祥しやすいってホントですか??
「どもり」は利き手にも大きく影響しているといわれています。一般的に、どもりを発症する可能性は、右利きよりも左利きの方が多いとされています。
では、なぜ左利きの方がどもりを発症する確率が高まるのでしょうか。
それは、左利きと右利きとで、使用している脳が異なるためなのです。まず、脳と一言で言っても、様々な部位があるのですが、その中でも運動機能をつかさどっているのが大脳です。例えば、右利きの場合、右手を使うときには左脳を使い、逆に左手を使うときは右脳を使います。つまりクロスしているわけです。左利きの場合は、右利きとは逆になります。
ここでポイントとなるのは、言語機能です。言語機能は左利きであろうと右利きであろうと、いずれにしても左脳を使用してします。つまり、右利きの場合、必然的に右手を使うことが多くなるため、運動機能においても言語機能においても、左脳を使う率が非常に多価格なるのです。その反面で左利きの場合は、日常生活では左手を使うことが多くなるため、運動機能では右脳を、逆に言語機能では左脳を…といったように、使い分けています。
通常であれば、これでまったく問題はありません。しかし、日本では昔から右利きの人口が多いこと、さらに礼儀作法の観点から、たとえ左利きであっても右利きに矯正する傾向がありました。今でこそかなりそれは少なくなっていますが、生活上の便利さという観点から右利きに矯正する場合もあります。そんなとき、今まで左手を使って行っていたことを、急に右手にスイッチしてしまうことで、脳が混乱をきたしてしまい、それが過剰なストレスを生じさせてしまうのです。これがどもりにつながるのです。
つまり、左利きだから必ずどもりになるというわけではありません。左利きであっても矯正をしなければ、どもりを発症する可能性は低くなります。しかし、左利きをミリに右利きに強制しようとしたときに、どもりを引き起こしやすくなるのです。