緊張したとき、思わずどもりを発症する・・・その対策とは?
「人前でスピーチしなくてはならなくなった」とか、「仕事で、大勢の人を前にしてプレゼンテーションをしなければならなくなった」などといった状況に直面することが良くあると思います。人前で話すときに、どうも緊張してしまって、思うようにしゃべれなくなってしまう…そのようなお悩みを抱えている方もいらっしゃるかと思います。
では、これは「どもり」の症状なのかといえば、そうとも限りません。つまり、このような緊張により、美味く言葉が離せなくなるというのは、「どもり」の症状では…とお考えになるかと思いますが、これは緊張すれば誰にでも起こりうる身近な「どもり」ということができるでしょう。
では、なぜ緊張すると「どもり」の症状が現れるのでしょうか。
それは緊張することで、全身の筋肉が収縮してしまい、体全体がこわばってしまうためです。それは手足などの目に見える部分だけでなく、例えば舌や唇の筋肉も緊張してしまうために、なかなか言葉が思うように発せられなくなってしまうのです。
このように口の中の筋肉が緊張してしまうと、呼吸も上手くできなくなってしまいます。呼吸が出来なくなると、言葉を発することが出来なくなる…つまり、緊張によって言葉を正常に発する機能を奪ってしまうということがいえます。そのため、緊張を強いられる局面でこそ、正しく呼吸することを考え、その呼吸法を身に付けること…それが緊張に伴う「どもり」を改善する一つの方法なのです。