どもり 吃音

どもり(吃音)って幼児期だけ発症するものではないんです!

幼児期に多く見られるどもりは、別名を吃音とも言います。多くの場合、幼児期に発症したどもりは自然に治る場合が多いのですが、慢性化してしまう場合や大人になってどもりの傾向が見られる場合もあります。人前に出て話さなければならないときなどに、言葉に詰まってしまい、思うように伝えられない…そのような経験をされたことのある方も多いかと思います。

どもり、いわゆる吃音は「こ、こ、こんにちは」というように音節を繰り返したり、音節を伸ばしたりといった症状が見られます。この多くは言語機能が著しく発達する幼児期に起こり、発達性吃音とも言われます。この場合、小学生になるころには半数が自然に治癒し、また残りに関しても、軽度の治療や指導によって治っていきます。

しかし、その一方で成人してから発症するどもりは、心理的に大きなショックを受けた場合に起こりやすいとされています。失語症の一部としてどもりの症状が現れる場合があります。

例えば、非常に几帳面で生真面目な性格の方の場合、会社の命運をかけた重要なプレゼンテーションを任されたものの、そのプレッシャーから、本番になるとまったく言葉が口を突いて出てこなかった…というケースがあります。何かに大失敗してしまい、不安や心配ばかりが先立つようになってしまったときなどにも、どもりを発症しやすくなります。このように成人してから発症するどもりを獲得性吃音と呼びます。

このように、どもりといっても、発症する時期によって名前や特徴が異なるといえるのです。

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