どもり 差別用語

「吃音」という言葉は良く聞くけれど・・・「どもり」は差別用語?

「どもり」とは、言葉を発しようとすると、思わず詰まってしまったり、最初の文字を発した後、次の文字がなかなか言葉に出来なかったりといった症状が現れます。大人でも、人前に出て離さなければならないという場面に遭遇した際に、「どもり」を発症するケースはあるのです。

一般的には「どもり」は幼児期に発症しやすいとされています。通常であれば自然と治るものなのですが、第三者から指摘されることで、話すことに対して何らかの恐怖感を覚えてしまうと、「どもり」が慢性化してしまうのです。

さて、ここまで「どもり」という表現をしてきましたが、この言葉そのものが差別用語とされている風習があります。「どもり」という言葉を使うことで、実際に「どもり」の症状がある子供たちがいじめの対象となってしまうケースも多くなったのです。そのため、現在では「どもり」は出来るだけ使わない方針となっており、マスコミを含めて、一般的な表現として「吃音」という言葉が用いられるようになってきました。今では、「どもり」を「吃音症」と呼ぶようになっています。

良く「吃音」という言葉を耳にすることがあるかと思います。「吃音」と「どもり」は同じ症状を示す用語ですが、「吃音」が差別用語とならないのは、あくまでもその言葉が難しくて、その意味を正確に捉えきれない、「どもり」と同じだと認識できない方が多いためだとされています。難しい用語を使用することで、本来示すべき意味をぼやかしているだけなのです。

現在では「どもり」は差別用語とされていますが、そのような変な意識がより差別につなげているとも言えます。「どもり」でも「吃音」でも、それは同じものを指し示し、治療することによって治るものであるという認識を持つことが大切なのです。

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